この記事では、「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」の5章で発生する殺人事件について、犯人とその方法、おしおきまで考察を交えながら徹底的に解説します。記事の構成上ネタバレを多く含みます。閲覧の際は気を付けてください。
こんな人におススメ
配信規約の関係上記事にスクショを載せることはできないため、画が気になる人は自分で買ってプレイするか、大手配信者なら2章までなら配信許可が下りている人もいるため、そちらの配信を見に行ってください。
「僕を…超高校級の希望と呼んでくれ」
記事の構成上、ダンガンロンパ12リロードの設定資料集を多用しました。まだ持ってない人は、キャラの初期稿とか見れるのでおすすめです
キャラクター紹介
狛枝凪斗
前作の主人公、苗木と同じ才能である「超高校級の幸運」の持ち主。本事件の被害者?だが、主犯ともいえる人物。
「どんな絶望にも打ち勝つ絶対的な希望」のために自分が踏み台となることを望んでいるが、その本心では自分が希望の象徴として君臨することを夢見ている。
シリーズ全体の人気投票で1位であり、圧倒的な人気がある。
七海千秋
「超高校級のゲーマー」であり、本事件の犯人として仕立て上げられた。非常におっとりした性格で、学級裁判以外では会話がスローペース。しかし、学級裁判になると事件の核心を突く発言をする。
学級裁判中、日向たちをジャバウォック島に閉じ込めた未来機関の一員ということが明らかになるが、なにか裏がありそうな感じでおしおきが始まる。彼女に関する詳細は6章でわかる。
七海はシリーズ全体で2位の人気。人気1位2位が同時にいなくなるスーダン2 5章、度し難い。
ちなみに主人公日向は全体4位であり、スーダン2のキャラ人気の高さがうかがえる
どんな事件?
裏切り者以外の全滅を企てた狛枝による壮大な自殺劇が幕を開ける。
詳細解説
ここからは時系列順に詳しく事件の内容を見ていきましょう。
ドッキリハウス内のファイナルデッドルームをクリアした狛枝は、クリア特典として様々な事実の書かれたファイルを手にする。そこには、ある絶望的な事実が書かれていたが、詳しくは6章で明らかになる。
狛枝がファイルによってさらに豹変し、一線を越えてしまったと感じた左右田たちは狛枝捕獲作戦を立案する。七海を囮にホテルロビーにおびき寄せ、終里と九頭竜で縛り上げる計画だった。
オクタゴンで爆弾を手に入れていた狛枝は、ホテルのロビーに爆弾を仕掛け、捕獲計画が始まった時に爆発させることでその威力を効果的に見せ、島全体を破壊するほどの爆弾を仕掛けたと嘘をついた。裏切り者(未来機関の人物)が名乗り出ないと島全体を爆破すると宣言し、裏切り者を見つけようと動き出す。
爆弾騒ぎでひと騒動あったが、本筋とはあまり関係がないため割愛する。結局、モノクマぬいぐるみの生産工場に爆弾が仕掛けられていた。ノートPCに表示された録画の中の狛枝は、時限式で爆発する仕掛けで、裏切り者の電子生徒手帳をカードリーダーにかざすことで停止できると話す。間違った電子生徒手帳をかざすと爆発するかもしれないと手をこまねいている中、七海が電子生徒手帳をかざすが何も起こらない。
そんな風に時間が過ぎていき、爆弾が爆発したと思ったがそれは単なる花火だった。狛枝が「隣の倉庫で話そう」と言って録画は再生を終え、場には静寂が残った。
何か妙だという胸騒ぎがある中、そっと倉庫の扉を開けようとするが、モノクマのパネルが邪魔をして上手く開かない。そこで、終里が勢いよく扉を開くと、火の手が回った。ソニアが消火しようと声をかけ、一同は給湯室に置かれていた消火弾を火に向かって投げつける。しかし、一向に火は消えず煙に反応したスプリンクラーによって消火が完了した。
火が消えた直後倉庫内に入ろうとする日向たちを、モノクマは換気のために制止する。換気が終わって燃え落ちたカーテンの後ろに見えたのは、見るも無残な狛枝の死体だった。
胸には槍が突き刺さり、口はガムテープでふさがれ、手足にはナイフで切られた痕が残っている。まるで拷問されたかのような死体となっていた。しかし、これも狛枝の計画の一部にすぎず、真の死因は消火弾に混入されていた毒薬を吸うことによる毒殺。
狛枝の計画を時系列順に見ていくと、オクタゴンで毒薬を手にした狛枝は、ある一つの消火弾の中身を毒に入れ替えた。他にも給湯室には消火グッズが用意されていたが、それらは処分しておいた。そして、倉庫に移動しモノクマパネルを使って扉からドミノを作り、倉庫の扉が開かれることでライターを倒しカーテンに火をつけて、火災が発生するような装置を作る。
そして、そのカーテンの裏で自分の口にガムテープをつけ叫び声が漏れないようにしてから、左手で梁を通した槍を持ち、自分の手足を右手を残してロープで縛り、右手に持ったナイフで自分の手足を切りつける。最後に右手の甲にナイフを突き刺し、事件現場のセッティングは完成。消火弾の毒で死んでから、左手の力が抜けて槍が胸に突き刺さることで無残な死体が出来上がった。
つまり、狛枝に憎しみを持った誰かが狛枝を拷問してから殺したということを偽装した自殺と見せかけた完全に運否天賦の殺人事件。
自身の超高校級の幸運の才能から、裏切り者が細工を施した消火弾を手にすることを確信していて、まさに狛枝だからこその犯行計画である。
おしおき解説「PLEASE INSERT COIN」
このおしおきも含めて2-5がシリーズ最高傑作。また、アニメ3絶望編でも七海のおしおきがあるため、気になる人はアニメも見よう。
インベーダーゲームのようなセットに連れてこられる七海とモノミ。正面からは戦車に乗ったモノクマが砲撃してくる。端のモノミから壊されていく中、視界の端でEXITの文字を見つける。
近くのモノミの手を取り走って逃げていくと、パックマンを模した鉄球が後ろから迫ってくる。
EXITと書かれた小部屋に入り逃げ切ったかと思ったが、ガラスに激突してしまう。上から降ってくるのはテトリスを模したピースたち。端からピースで埋まっていき、最後に七海を押しつぶし、4列消しをしておしおきが終わる。
終わりに
二転三転する裁判の流れはADVゲーム史に残すべき名作。ダンガンロンパだからこそ出来るトリックで、ダンガンロンパだからこその物語である。既プレイの人もプレイしなおしてみると、当時の驚きが再確認出来て楽しいと思う。
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