- ジャンル:パズル
- 発売年:2022
- 開発者:Patrick Traynor
- 値段:2300円
- プレイ可能ハード:Steam、PS4・5、Switch
- 参考クリア時間:4.5時間
近年、BackroomというSCPに似た都市伝説が創造された。色々な性質を持つ階層から構成されている空間であり、その始まりは無限に続く黄色い廊下である。本作は無限をテーマにした作品だが、Backroomのような恐怖ではなく無限の不可思議感が前面に押し出ている。
無限に重なり合った構造の中で倉庫番パズルをするので、深夜に脳を溶かしながらちまちまプレイするのがおすすめな名作パズルゲームである。
シンプルながらも複雑なゲームシステム
倉庫番パズルではお馴染みのゲームシステムだが、プレイヤーは上下左右の4方向に自機を動かすことしかできない。他ジャンルでここまでシンプルなゲームシステムはなかなか見ないが、逆に動きが制限されているからこそゲーム固有のギミックを活かした作品が数多く出ているのだろう。
ここまでシンプルなゲームシステムで何が出来るのか疑問に思った人もいると思うが、本作は「無限」をテーマにすることで様々なギミックが成立している。例えばAの箱の中にAの箱が入っていて、Aの箱から右に出ることでAの箱の中のAの箱の右に自分を移動させることが出来る。←何言ってるかわからないと思うが、プレイしてみると理解できる。
パラドックスを引き起こすことによってクリアできるパズルも多くあり、意図的にバグらせることが出来るのが面白い。自機の中に自機を入れたり、無限入り口を作ったり、パラドックスにも複数あるため、色々考えてプレイすると思わぬ発見があるかもしれない。
一手戻る、最初に戻るのもそれぞれ1ボタンで実行可能。
シンプルながらも奥深いシステムで、無限の興味深さを感じられる
パズルゲームの中では解きやすい難易度
名作パズルゲームで似たようなゲームシステムのものとして「Baba is You」や「Helltaker」といったゲームが挙げられる。どちらも倉庫番系のパズルで、特有のシステムによって難易度が高い。「Baba is You」は文字を組み替えることで選択肢が無限に増えるし、「Helltaker」は歩数制限によって考えることが増える。
高難易度のパズルは頭が疲れて、途中で投げ出すことが多い。実際に僕は「Baba is You」は途中でやめちゃってます。
Baba is Youクリアしとかなきゃなぁ
一方で、本作はクリアのための難易度はそこまで高くないため、クリアが容易であるという特徴がある。実際にクリアまでなら4.5時間ほどで、そこまで悩むことなくプレイを進めることが出来た。
難易度が低めになる要因として、論理的に道筋を考えやすいことが挙げられる。自分の取れる選択肢がそこまで多くない(Aに箱を入れる、右に箱を動かすなど)ため、全通りを頭の中で試してみるのが難しくない。
ただし、これはクリアに必要な最低限のパズルに関する話で、高難易度パズルももちろん用意されている。そのため、脳に疲労が欲しい人もこのゲームをやりこむだけで満足できる。
クリアだけなら論理的に考えられるので難易度が低めで、クリアしやすくて満足感が高い
高難易度パズルもしっかり用意されている
終わりに
パズルの難易度がそこまで高くないのでクリアしやすく、キャラクターの見た目も可愛いため、パズルゲーム初心者にこそオススメしたいゲームである。一方で、高難易度のパズルも用意されているため、百戦錬磨のパズルゲーマーも楽しくプレイできる。
今後もおすすめのインディーゲームのレビューやダンガンロンパの解説記事を書いていきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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