ダンガンロンパ

大神さくら 通信簿イベントまとめ

スポンサーリンク
ダンガンロンパ
この記事には広告を含みます

この記事では、4章犯人兼被害者の大神さくらの通信簿イベントをまとめています

通信簿イベント-1

 トレーニング後の休憩の時間…それが、我が最も落ち着ける時間だ。
  熱を帯びた筋肉が徐々に冷めていく感覚は、激しい訓練を終えた後にしか味わえぬ褒美…
  何度トレーニングしても、それだけは変わらぬ。

苗 大神さんって…毎日欠かさずトレーニングしてるの?

 どうしても外せない用事がない限りは、必ずトレーニングしている。
  逆に、しない方が落ち着かん…

 よく毎日続けられるよね? 辛くなったりしない?

 いや、辛いと思った事は1度もない。強くなる為だからな…
  我は強くならねばならんのだ。戦う事を宿命付けられた人間なのだからな…

 戦う事が…宿命…?

 我は乳母車に乗るより早く戦いを始めた。生まれながらの戦いの申し子なのだ。

 (な、なんだ…その伝説…)

 我は師匠である父の指導の元、物心ついた頃より戦いに明け暮れた。
  幼き頃から、レスリングのメダリストとの試合や、ボクシング王者などとスパーリングも経験してきた…
  最初は歯が立たなかったが…
  やがて、向こうの方が我に歯が立たないようになっていった。

 そ、そんな人達にも勝ってきたって事…?

 我が専門とするのは、立ち技、組み技、寝技が1つとなった格闘技だ。
  どれも中途半端では意味がない。
  それぞれのジャンルで頂点に立つ実力を付け、それを融合させる事で最強になれるのだ。

 (立ち技、組み技、寝技が1つとなった格闘技…? その格闘技って…)
  総合格闘技…だよね?

 なんでもあり…もっとも実戦に強い格闘技だ…だからこそ、我は総合格闘技を選んだ。
  我はスポーツで一番になりたいのではない。あくまで地上最強を目指しているのだ。

 なんだか、大神さんならなれそうな気がする…
  …って言うか、もうなってるんじゃないの?

 いや…まだだ…我には越えなければならない人物がいる…

 …え?

 その人物に勝たない限りは、我が最強になる事は叶わぬ…

 その人って…大神さんより強いの…?

 ………………
  その話はいずれしよう。その機会があればだがな…

 (そう言い残して、大神さんはその場から去っていった。
  で、でも…信じられないな…大神さんより強い人がいるなんて…
  いるとしても…人じゃないんじゃないか?)

通信簿イベント-2

 苗木よ、せっかくだから、もう少し話でもするか…

 だったらさ…ちょっと聞きたい事があるんだけど…

 …なんだ?

 前の話の続きだよ。言ってたでしょ? 大神さんより強い人がいるって…

 ………………

 それって…男の人? 女の人?

 …男だ。

 (大神さんが超えなくちゃいけない男の人…
  それは、自分の師匠、とか? 確か、大神さんの師匠って…)
  …そうだ。お父さんなんじゃない? 大神さんが超えなくちゃいけない存在って。

 ………………
  我が一族は代々、武術道場を営んでいる…300年に渡ってな…

 300年…すごい歴史だね…

 我はそんな一族に生まれた。たった1人の娘としてな…
  女性であろうと男性であろうと関係ない。我は、その歴史を守らねばならぬのだ。
  そして、女であるからこそ、男以上に強くなければならないのだ。
  女には地上最強の座は相応しくない…そう考える連中を黙らせる圧倒的な強さが必要なのだ。
  だからこそ、我は無我夢中で特訓に明け暮れた。師匠である父の元でな…
  お前の言う通り…師匠である父は我の目標であった。
  だが、それは当時の話だ…

 …当時の?

 …我が14歳の頃だったな。組み手で初めて父に勝ったのは…
  それ以来、我は父に負けていない。

 じゃ、じゃあ…!

 我はすでに父を超えている。

 そう…だったんだ…

 だが、父には悪い事をしたのかもしれん。父もまた地上最強を目指す人間の1人だからな…
  だが、我は歩みを止める訳にはいかん。地上最強目指して進み続けなければならないのだ。
  それが我が運命…
  …この話はこれで終わりだ。楽しかったぞ、またな。

 (大神さんはそう言って、その場から歩き去っていった…
  …って、あれ?)
  結局、聞きそびれた…大神さんより強い人の話…
  (もしかして、話をはぐらかされたのか?)

通信簿イベント-3

 苗木よ、実はな…
  我は…悩んでいる事があるのだ…

 え? 悩みって…?

 この学園にはトレーニング機器も揃っている。お陰で助かっている。だが…
  この環境では…我の望むトレーニングは出来んのだ…
  お陰で、日に日に弱くなっていく自分を感じている…
  このまま…それに耐え続けろと言うのか? そんな事…我には出来ん…
  このままでは…我は…我は…!

 ちょ、ちょっと大神さん! 落ち着いてよ!
  焦る気持ちはわかるけど…早まっちゃ駄目だって…!

 ………………

 …って言うか、大神さんが望むトレーニングって、どんなトレーニングなの?

 我は近代的トレーニングを認めていない。いわゆる、機械に頼ったトレーニングをな…
  確かに、あれは筋力アップには適している。だが、筋力があれば強くなるとも限らん。
  筋肉はあればあるほど良いが、それを力まずに使うのがコツが必要だ。
  逆に、筋力アップしようとして筋肉が固くなり、怪我しやすくなった例も存在する…
  レスリングの一流選手の中には、ロープ登り以外の筋トレは一切しない者もいるらしい。
  それに、総合格闘技では、瞬発力や敏捷性、持久力、全身の協調性が必要なのだ。
  それらを鍛える為には、一か所だけの筋肉を鍛えるやり方ではなく…
  スイング式の県水など自重の筋トレや、全身を使うパワー系の筋トレが必要なのだが…
  …聞いてるか?

 …えっ? 聞いてるよ! もちろん!

 自重の筋トレなら、何とかなるが…全身を使うパワー系の筋トレが難しい…
  我は幼少の頃より、欠かさず行っているトレーニングがあるのだが…
  古タイヤをある物で叩くというトレーニング方法だ。おい聞いているか?

 き、聞いてるよ…!

 では、言ってみろ…
  我が幼少の頃より行っているのは、古タイヤを何で叩くトレーニングだと思う?

 え…? 言ってみろって…!?

 ………………

 (無言のプレッシャー…答えないと、大神さんから怒られそうだ…
  古タイヤを何かで叩くトレーニング…なんとしてでも、答えないと!)
  ハンマーでタイヤを叩くトレーニングとかなら…どっかで聞いた事あるけど…

 …そうだ。幼い頃からの日課だ。体感強化のトレーニングとしては最適なのだ。
  だが、それもここでは不可能だ…
  このままでは…弱くなる一方…

 だけど、耐えなくちゃ! 耐える事だって強さのはずだよ!?

 …む?

 …そのはずだよ?

 ………………
  今は精神面を鍛えるトレーニング…そう思う他ないか…
  ふむ、苗木に教えられたかもしれんな…耐える事の大事さを…

 いや…そんな…教えるなんて大それた事…

 苗木よ、すまなかったな。悩みなんかを聞いてもらって…
  だが、お陰でスッキリしたぞ。我はまだ大丈夫そうだ。
  やはり、お前に話してよかった…この恩はいずれ返そう…

 (そう言って、大神さんは静かにその場から去っていった…)
  良かった…少しは役に立てたみたいだな…
  (それに、なんだか大神さんに信頼されているみたいで、ちょっと嬉しかったし…)

通信簿イベント-4

 そろそろ…お主には話していいかもしれんな…

 …なんの事?

 我より強い…男の事だ…

 え…?

 今まで誰にも言えなかった話だが、お主には、もう話してもいいかもしれぬ。

 でも、本当なの? 大神さんより強い人がいるなんて…

 事実だ…我には生涯のライバルがいる…
  その男は野試合しかしない男だ。だから、世間には知られていないが…
  間違いなく地上最強の男だ。
  我も何度も拳を交え、そして負け続けている…

 そ、そんなに強い人なの…?

 現代では”戦い”すらも科学となった。
  そして、研究され、進化を遂げる事で、急速にスポーツとして確率していった…
  無敵などというチープな言葉は消え、新しい技術を持つ選手が記録を塗り替えていく時代…
  だが、そんな時代にありながら、ヤツは一切の科学的なトレーニングを行わない。
  ただ、ひたすら実戦あるのみ。
  そして、近代スポーツをあざ笑うかのように、ヤツは決して誰にも負けない。
  ラッキーパンチもあり得る格闘技の世界では、勝ち負けの流動が多いのが当たり前…
  それにも関わらず、決して負けない。
  格闘技論なんてものはヤツに通用しない。研究しても、誰もヤツを倒せぬからだ…

 その人って…本当に人間なの…?

 ケンイチロウ…それがヤツの名だ。
  一子相伝の伝説の暗殺拳。その伝承者らしい…ヤツ自身から聞いた話ではな。

 (一子相伝の暗殺拳の伝承者…色んな意味でヤバそうな人だけど…)

 だが、それだけではない。むしろ、本題はここからなのだ。
  …笑わないで聞いてくれるか?

 わ、笑う?
  笑うって…どうして?

 その…反応を見る限り…
  お主は間違いなく笑う!!

 …は?

 …やはり、もう少し時間をくれ。心の準備が必要だ。

 で、でも…!

 わかってくれ…我にだってあるのだ。
  乙女心というものがな…

 (それ以上は語らず、大神さんは去っていった。けど…)
  乙女心…?

通信簿イベント-5

 苗木よ、もう決心はついたか?

 …え?

 我の話を笑わぬ決心だ…

 それって…あのケンイチロウって人の話だよね…?
  だから、笑うわけないって最初から…

 付いて来い…我の部屋だ。そこで続きを話すぞ…
  我と2人きりでな…

 …え? 大神さんの部屋?
  (大神さんに連れられて、ボクは彼女の部屋へと向かった。
  大神さんの部屋…なんて言うかイメージ通りだな…
  でも、女性の部屋に2人きりなんて、ちょっと緊張するな…
  しかも大神さんの場合は、別の意味でも緊張するって言うか…)

 …いつまで、きょろきょろしている?

 あ、ごめん…!

 では…そろそろ話を始めるか…

 ケンイチロウさん…だよね? 地上最強の…

 そうだ。我の生涯のライバルだ。そして…
  わ、我の…
  初恋の相手…だ…

 初恋…?

 …笑ったか?

 …ううん! 笑わないって!
  (確かに、予想外の言葉だったけど、でも…)
  大神さんが決心までして、ようやく話してくれたのに…
  それを笑うなんて、そんな事出来る訳ないよ!!

 ………………
  むしろ、そう聞く我の方がお主を見くびっていたという事か…
  すまなかったな、苗木よ。

 い、いや…改まって謝られるほどの事でもないけど…

 …バカにされるのが怖かったのだ。
  だって、そうだろう? こんなガタイをした我が”恋”などと…
  いや、そうやって照れている方が尚更、女々しくて気持ち悪いかもしれんな。

 いや、女々しいって…そもそも大神さんは女の子なんだし…
  だから、女らしい部分があるのは、当たり前だよ。

 だが…地上最強を目指そうという我が…

 でもさ、強さを求めるからって、男になる必要はないはずだよ?

 クッ…!!

 …え? どうしたの?

 い、いや…少し思い出しただけだ…
  以前、似たような事を、ケンイチロウに言われた事があってな…
  それを…思い出したのだ…
  今更、あいつの言葉を思い返しても、仕方がないと言うのにな…
  本当に我は女々しいな…いつまでも、あいつの言葉を引きずって…

 (え…? その口ぶり…?
  もしかして、その人って…すでに、この世には…)
  あのさ、ケンイチロウさんって人…今は…

 戦っている。

 な、なんだ…てっきり…!

 病魔とな。

 …え?

 余命半年…そう宣告されたらしい。
  だが、その半年を過ぎてもヤツは生きている。まだ戦い続けている。
  ヤツの事だ。病ごときにまけるはずがない。必ずや勝つに決まっている。
  地上最強の人間…我がそう認めた男なのだからな…我はそう信じている。

 お、大神さん…

 1度だけ…見舞いに行った事がある…
  やせ細って別人のようになったヤツは、我にこう言った…
  地上最強の座は一時的に預けると。
  必ず取り返しに行くから、それまで絶対に負けるな…とな。
  言われなくてもそのつもりだ。ヤツの体調が戻るまでは、最強の座は我が預かる。
  そして、ヤツが以前の力を取り戻した時…
  その時こそ、我が真の最強になる時だ。ケンイチロウを倒す事でな。
  その為にも…我は強くならねばならん…

 そんな事が…あったんだ…

 それが、我が地上最強を目指すもう1つの理由…
  だが、長々と我の話を聞かせて悪かったな。
  …自分でも不思議だ。なぜ、お主にこんな話をしたのか…
  お主が、どことなくケンイチロウに似ているせいかもな…

 え? ボクが?

 あぁ、似ている。体の強さはともかく、何か芯の強さを感じさせる部分がな…

 そ、そんな…芯の強さなんて…

 謙遜するな。お主は強い。この我が言うのだから問題ない。
  …そうだろう?

 う、うん…
  (なんだか、大神さんの事がよくわかって、心が通じ合えた気がする…
  これって、本当の意味で、彼女と”仲間”になれたって事なのかもな…)

ポコたくをフォロー

コメント

タイトルとURLをコピーしました