この記事では、「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」の2章で発生する殺人事件について、犯人とその方法、おしおきまで考察を交えながら徹底的に解説します。記事の構成上ネタバレを多く含みます。閲覧の際は気を付けてください。
こんな人におススメ
事件自体はシンプルなものの、事件に介入する第三者が居るため、見た目以上に難しい事件になっています。
ちーたん好きだからすぐ退場して悲しい😢
キャラクター紹介
不二咲千尋
「超高校級のプログラマ」であり、その見た目に反してプログラミングの技術は神業級で、幼少期に父のプログラムをいじって『音声認識システム』を開発してしまうほどの天才。本編では人工知能「アルターエゴ」を作っていて、今後の物語に大きな影響を与える。
人に知られたくない恥ずかしい秘密を抱えており、今回の事件の動機になった。
大和田紋土
「超高校級の暴走族」であり、関東最大の暴走族「暮威慈畏大亜紋土(読みづらいが「クレイジーダイアモンド」)」の二代目総長を務めている。二つ上の兄に初代総長・大亜(だいあ)がおり、二人合わせて「ダイアモンド兄弟」と称されている。
十神白夜
「超高校級の御曹司」であり、あらゆる分野において高い能力を持つ、自他共に認めるエリート中のエリート。十神家の力に頼らずとも、デイトレードで400億円以上もの個人資産を築き上げている。
コロシアイをゲームのように楽しんでいて、勝ち残るために厄介な人物を見つけるために、事件に手をくわえることで高い推理力を持つ人物を見つけ出そうとした。
腐川冬子
「超高校級の文学少女」であり、恋愛小説のベストセラー作家。代表作である漁師と女性の恋を描いた「磯の香りの消えぬ間に」で一躍ヒットし、同作を読んだ若い女性の間で漁師が大人気になるなどの社会的影響を与えている。しかし性格はとても根暗で卑屈・後ろ向きなため、人付き合いが苦手。
二重人格であり、ジェノサイダー翔という「超高校級の殺人鬼」の人格も持っている。
腐川の活躍は絶対絶望少女でも描かれる
どんな事件?
トラウマを刺激された大和田が、衝動的にダンベルで不二咲を撲殺し、事件現場の偽装を行う。その後、一部始終を見ていた十神がさらに偽装工作を行う。
詳細解説
ここからは時系列順に詳しく事件の内容を見ていきましょう。
まずは事件の前に人間関係の変化があり、これが重要な伏線になっている。石丸と大和田がサウナ対決によって友情を深めあい、互いに兄弟と呼び合う仲になった。この際、大和田は服を着たままサウナに入っていた。この際、熱に弱い電子生徒手帳は壊れてしまった。
今回モノクマが提示した動機は「恥ずかしい秘密」であり、殺人事件が起こらないと世間に秘密を公表すると脅される。苗木の下には小五までおねしょをしていたという秘密がやってきた。この程度で事件が起こるわけがないと高を括っていた苗木だったが、事件は起きてしまう。
被害者である不二咲の秘密は「男である」ということ。弱い自分を隠すためにスカートを履いて女の子らしく振舞っていたが、これをいい機会と捉えた。弱い自分と決別するために心と体を鍛えるトレーニングを始めようと決心した。その際に秘密を共有したのが「男の約束」にこだわる大和田だった。
男の中で最も強い大和田に自身の秘密を打ち明けようと、夜時間に男子更衣室に呼び出す。この際、倉庫から着替えのジャージを持って行くのをセレスに目撃された。
更衣室の中で、強い大和田に憧れたという話をするが、それが大和田のトラウマを刺激した。大和田は「兄を殺した」秘密を持っている。兄を超えるためにバイク勝負をした際に、無謀な走りをした結果、兄が犠牲になった。チームをまとめるためにも、自分の弱さで兄が死んでしまった事実を公表されるわけにはいかない。
衝動的に手に持ったダンベルで不二咲のことを撲殺する。
我に返った大和田だが、既に不二咲の命は失われていた。少なくとも不二咲との男の約束を守り抜こうと、更衣室の入れ替えを行った。
更衣室の鍵は電子生徒手帳であり、異性の電子生徒手帳で更衣室に入ろうとするとガトリングガンが撃たれる。電子生徒手帳の貸与は禁止されていたが、借りることは禁止されておらず、死亡した生徒の電子生徒手帳は一階の玄関ホール前に置かれていた。女子生徒の電子生徒手帳を借りた大和田は、女子更衣室に侵入した。
血の付いたグラビアアイドルのポスターとカーペットを取り換えることで、女子更衣室で事件が起きたと偽装した。また、サウナ内に不二咲の電子生徒手帳を置くことで破壊し、中身を確認できないようにした。
大和田が行った偽装工作はここまでである。しかし、その一部始終を見ていた男が存在した。常に二階の図書館で本を読んでいた十神白夜である。コロシアイゲームに勝つために、高い推理力を持つ人物を見つけ出そうとした彼は事件に更なる細工を施した。
ジェノサイダー翔の犯行に見せるため、不二咲の死体を磔にし、チミドロフィーバーの血文字を残した。
事件解決のポイント
大神のこぼしたプロテイン/ポスターの違和感
事件前、大神は女子更衣室でプロテインコーヒーをこぼしていて、カーペットに染みを作っていた。しかし、事件後に調べてみるとその染みは消えている。男子更衣室を調べると、なぜかカーペットに染みが出来ていた。また、男子更衣室には人気男性アイドルグループ「トルネード」のポスターが、女子更衣室にはグラビアアイドルのポスターが貼られていた。
これらの違和感から、事件現場がまるまる取り換えられていることが分かる。
電子生徒手帳
起動時に名前が表示たり、性別ごとに機能が異なるなど様々な機能がある。
電子生徒手帳は非常に頑丈に作られていて、おしおき「千本ノック」を受けた桑田のものも使用可能だったが、唯一熱に弱く高温に長時間さらされると端末が壊れてしまう。大和田はサウナ内で自身の端末を壊していて、不二咲の秘密を守るために彼の端末をサウナ内に放置することで破壊した。
十神の偽装
図書館にあった延長コードを縄として使って、ジェノサイダー翔の磔現場を再現した。また、不二咲の血を使ってチミドロフィーバーの血文字を再現した。ジェノサイダー翔の事件の詳細は警察関係者など一部の人間しか知らないが、十神家の本棚には詳細が記録されていた。希望ヶ峰学園の図書館にも同様の資料が残されていた。
不二咲のジャージ
突発的な犯行にも関わらず、シンプル過ぎる事件であるため、真犯人につながる物証が残っていなかった。
青いジャージを持った不二咲が更衣室へ向かったという目撃証言があったが、苗木にしか話していなかった。つまり、不二咲のジャージの色を知っているのは犯人・セレス・苗木しかいない。そこで、話題を誘導することで「青いジャージを持った不二咲」という大和田の失言を引き出した。
おしおき解説「猛多亜最苦婁弟酢華恵慈」
バイクに拘束された大和田が小さなケージの中でとてつもないスピードで回転することで、遠心分離によって人体がバターとそのケースに変化してしまうという、聞くだけで恐ろしいおしおき。トラウマを植え付けられた人も多いのではないだろうか。
また、出来上がったバターもモノクマがパンケーキと共に食べてしまう。グロさだとシリーズ一かもしれない。
元ネタは「ちびくろサンボ」というインドの絵本。日本でも広く親しまれている(らしい)。虎が木の周りを輪になってグルグルと回ることで、互いに溶け合ってバターになってしまう。
終わりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。不二咲が男の娘である事実が判明したり、ジェノサイダー翔の正体がばれるなど、多くの秘密が暴かれ物語が動き出す2章でした。
今後もダンガンロンパやミステリーADV関連の記事を書いていこうと思っているので、Twitterフォロー・サイトへの再訪問も待ってます!
以上ポコたくでした。
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