大手作品
紹介の都合上、大手作品とインディーゲームに分けさせてもらいます。また、この区別は僕の主観によるものなので注意。(いろんな区別方法がありごちゃごちゃしてるので、単純に作品の有名度で分けました)
SwitchとPS4、Steamなど様々なプラットフォームで遊べて、有名なゲームを大手作品としました。
なるべくネタバレは避けるように書いているものの、魅力を伝えるために仕方なく含んでいるところもあります。
AI:ソムニウムファイルシリーズ
凄惨な連続殺人事件の謎を暴く、AIの相棒「アイボゥ」とのバディ捜査ADV
各地を移動して関係者との会話でストーリーを進めるほかに、現場で証拠を集める「捜査パート」と容疑者の夢の中で手がかりを探す「ソムニウムパート」に分かれている。これらに関しては、すべて3Dで作りこまれていて調べられるオブジェクトも多数用意されているため、楽しく捜査できる。
ソムニウムパートは夢の世界であるため物理法則が通用しない。特殊ルールを理解し、クリアのための道筋を考えるのがパズルのようで面白い。一見意味のない選択肢がクリアの鍵になったり、隠し実績の条件になるので試行錯誤していくのが吉。外れでもアイボゥがいいリアクションを取るので楽しくプレイできる。
極限脱出シリーズでも有名な打越鋼太郎氏の作品で、メタネタが面白いのが最大の特徴。殺人事件の捜査・推理が面白いのはもちろんですが、何より本作は物語構造そのものに対してどんでん返しが用意されています。
- 開発会社:スパイクチュンソフト
- プラットフォーム:Switch/PS4/Steam/Xbox
- CERO:Z
- プレイ時間:合計40時間
- ポイント:ADVに慣れてきた人向け、極限脱出シリーズをやってからの方が面白い
GHOST TRICK
幽霊が「トリツク」と「アヤツル」を駆使して、自身の謎を解くパズルミステリー
ゲーム開始早々死んでしまった主人公シセルは死者の力を手に入れたことで、物体に「トリツク」ことで「アヤツル」ことが出来るようになった。死者の魂にトリツクことで死の4分前に戻れるため、様々な死を回避しつつ謎を解明していく推理パズルゲーム。
独特のモーションやせりふ回しで作られる世界観は唯一無二で、初期の逆転裁判を彷彿とさせる。パズルパート以外では基本的に逆転裁判と同じシステムで物語が進行していくのでプレイしやすい。
パズルパートでもどういう順番でトリツけばいいか、どのタイミングでいけばうまくいくか推理する、本作独自の面白さもしっかりある。
クリアする頃にはポメラニアン大好きになっているはず。
- 開発会社:CAPCOM
- プラットフォーム:Switch/Steam/Xbox/スマホ
- CERO:B
- プレイ時間:8時間
- ポイント:いつやっても面白い、逆転裁判もプレイするとなお良い
極限脱出シリーズ
大どんでん返しの待ち受ける脱出ゲームの金字塔
船の中や砂漠の真っただ中に存在するドームの中に閉じ込められた9人の男女が極限状態からの脱出を目指すゲーム。物語の進む「サウンドノベルパート」とポイント&クリック形式で部屋からの脱出を目指す「脱出ゲームパート」からなる。
3作品からなるシリーズだが各作品でテーマが異なり、1作目「9時間9人9の扉(999)」では数字根、2作目「善人シボウデス」では囚人のジレンマ、3作目「刻のジレンマ」ではディシジョンゲームとプレイヤーを飽きさせない作りになっている。
作中では問答無用でキャラクターが死ぬため多少人を選ぶ内容にはなるものの、すべての伏線が回収されどんでん返された後の読後感は唯一無二です。
シリーズ間のつながりは薄いためどこからでも入れるのも良い。けど999からやってほしさがある。
- 開発会社:スパイク・チュンソフト
- プラットフォーム:PS4/Steam/Xbox/スマホ
- CERO:C
- プレイ時間:合計50時間
- ポイント:グロテスクな要素も含むため人を選ぶが、ストーリーのまとまりが良い
逆転裁判シリーズ
「異議あり!」で有名な傑作法廷バトルADV
基本は殺人事件の容疑をかけられてしまった依頼人を救うために、事件現場での捜査と法廷で検事との証拠の突き付けあいを繰り返す。
本記事で紹介するゲームの中でも最長のシリーズで、成歩堂龍一がメインを飾る逆転裁判1~6、龍一の祖先である龍之介がロンドンで裁判を繰り広げる大逆転裁判1・2、ライバルである検事御剣怜侍が主人公の逆転検事1・2の合計10作品が発売されている。
逆転裁判3の最後の事件はミステリーADV史に残るような傑作だと思っているため、未プレイの人は何も情報を入れずにとりあえずプレイしてほしいです。ちなみに、この事件を楽しむためには逆転裁判1・2・3をプレイしておく必要があります。
1・2・3をプレイして趣向にはまったら4・5・6や他シリーズもプレイすることをおすすめします。ネットを見ると賛否両論状態になっているんですが、発売直前の期待値が上がり過ぎた結果の反動なので、今プレイする分には十分楽しめます。僕は最近プレイしたんですが、どれも面白かったです!
- 開発会社:CAPCOM
- プラットフォーム:Switch/PS4/Steam/Xbox
- CERO:A
- プレイ時間:合計140時間
- ポイント:殺人事件の弁護というテーマに対してコミカルな要素が多く誰でも接しやすい
ダンガンロンパシリーズ
「それは違うよ!」で有名な傑作学園デスゲームADV
1・2・V3と3作からなるシリーズで、脱出不可能な校舎内や島の中に閉じ込められた16人の高校生が学園長を自称する「モノクマ」に他人を殺した生徒だけが脱出できると言われて、生き残りをかけてコロシアイをするデスゲーム。こう言ってしまうと「バトルロワイヤル」のようなゲームを想像するかもしれないが、重要なルールで「他人に犯行がばれてはいけない」という校則が用意されている。
校舎内を探索するADVパートと本作を象徴する学級裁判パートを繰り返すことでコロシアイを仕組んだ黒幕や、物語全体の謎を解いていくという構成になっている。学級裁判ではシューティング・リズム・パズルなど様々な要素を含んでいて、ロンパしたときの爽快感はミステリーADV随一。
2の5章の事件はミステリーADV史に残る事件および解決なので、そこだけでもプレイしてほしいです。ただ、逆転裁判と同じようにここを楽しむためにはダンガンロンパの世界観に深く浸っておく必要があります。
1作1作の物語が重厚なので大変だとは思うんですが、本作をプレイする際は絶対に1(ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生)からプレイしてください。最近では動画配信も全編解禁されたので動画を見るのも〇。
- 開発会社:スパイクチュンソフト
- プラットフォーム:Switch/PS4/Steam/Xbox
- CERO:D
- プレイ時間:合計60時間
- ポイント:絶望と希望というテーマに対してポップな要素が多く誰でも接しやすい
探偵撲滅
戦略SRPGとミステリーADVの融合した新機軸のゲーム
殺人鬼「八つ裂き公」によって絶海の孤島に閉じ込められた個性豊かな探偵たちが、殺し合いによって仲間を失いながら黒幕の正体を暴くという、言ってしまえば「ダンガンロンパ」と似た作品。しかし、捜査にシミュレーションゲームの要素を加えたことでまた違ったゲームプレイが出来る。
シミュレーションゲームパートでは、グリッド上で移動の指示を出し「推理」を行っていくことで、フィールド各地に残された証拠を集めていく。罠があったり、キャラクターの回想を見れるボーナスポイントがあったりなど、プレイしごたえのある難易度でシミュレーションゲーム好きにもおすすめの出来。
魅力的なキャラクターが次々死んでいく鬱展開が続くものの、物語の終末はイデオロギー同士がぶつかり合い、事件解決へ満足感のあるまとめ方をされている。
- 開発会社:日本一ソフトウェア
- プラットフォーム:Switch/PS4
- CERO:D
- プレイ時間:20時間
- ポイント:新機軸のミステリーADVでキャラが魅力的
超探偵事件簿レインコード
特殊能力を持った探偵たちが「カナイ区」の謎を解く3DADV
「過去視」や「生体感知」など様々な特殊能力を持った探偵と、主人公ユーマが雨の降り続けるカナイ区で次々に起こる殺人事件を解明していく、全編3Dで作られたミステリーADVである。
カナイ区は雨とネオンによって彩られていて、ミステリーだけでなく街の景観を見ているだけでも楽しい。また、音楽も素晴らしく雨の降っている夜にプレイすると没入感がすごいです。Switchで出来る限界まで作りこんだと言われています。
ダンガンロンパ制作陣が作っているだけあり事件の完成度も高く、人間関係の美しさも見どころです。
- 開発会社:Tookyo Games・スパイクチュンソフト
- プラットフォーム:Switch
- CERO:D
- プレイ時間:25時間
- ポイント:アクション映画を見ているような純粋な面白さでミステリーADV初心者におすすめ(ダンガンロンパクリアしてからの方が楽しめる)
春ゆきてレトロチカ
様々な時代を巡る実写ミステリーADV
四十間家という不老の伝承の残る豪邸で「不老の果実」を捜索していると、殺人事件が起こる。主人公でミステリー小説家の河々見はるかは捜索途中に見つけた百年前の小説を追体験することで不老の果実の謎を解いていく。
物語の舞台が2022年、1922年、1972年とバラエティに富んだ時代になっているため、色々な時代の日本を感じられる。実写であるという利点から、各時代で同じ俳優が異なるキャラクターを演じている。演技がとてもよく、異なる時代では異なるキャラクターに見えるのが秀逸。
実写ミステリーを活かした伏線や謎解きなので、ぶっ飛んだ推理がなくミステリーゲーム初心者にもおすすめしやすいゲームになっている。映画のように楽しめる。
- 開発会社:スクウェア・エニックス
- プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/Steam
- CERO:B
- プレイ時間:15時間
- ポイント:ミステリー映画好きにおすすめの一作。映画からゲームへの第一歩として最適。
ひぐらしのなく頃に
雛見沢村を舞台に巻き起こる悲惨な事件の謎を解く、正答率1%の極限ミステリー
毎年6月、綿流しの祭りで一人が死に一人が消える雛見沢村で巻き起こる惨劇を止めるためにプレイヤーは何個ものストーリーを追体験し、すべての謎を解くための鍵を集めていく。
操作を行う箇所は少なく、サウンドノベルという小説に音楽と映像のついた原初のADVである。ミステリー小説から入る際は最も抵抗が少ないのではないかと思われる。
謎が謎を呼ぶ「出題編」と出題編の謎を順番に解決する「解答編」が用意されていて最後までプレイすることで物語の全貌が明らかになる。
はっちゃけたギャグやフェチを押し出したキャラクターなど、万人におすすめできるものではないが、刺さる人にはとことん刺さるゲーム。アニメ版よりも細かいところまで作りこんであるため、アニメで既に見たという人にもプレイしてほしいです。
- 開発会社:エンターグラム
- プラットフォーム:Switch/PS4
- CERO:D
- プレイ時間:合計100時間
- ポイント:ミステリー小説好きにおすすめの一作。
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