12個の密室殺人を解決せよ!「ダンガンロンパ霧切3」レビュー

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DanganRonpa
  • 著者:北山猛邦
  • 絵:小松崎類
  • 発行年:2014年
  • 発行元:星海社FICTIONS

ダンガンロンパ霧切は「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」のスピンオフ小説である。ゲームでは探偵兼ヒロインとして活躍した霧切響子の中学生時代を深堀りする内容になっている。

ポコたく
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ゲーム本編以上に複雑で猟奇的な事件、魅力的な黒の挑戦、ロマンあふれる探偵図書館。

ダンガンロンパが好きなら絶対に楽しめる内容になっています!

ここではその第3巻である「ダンガンロンパ霧切3」に関するレビュー・解説をしていく。

あらすじ解説、キャラクター紹介、作品レビューを行っています。

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あらすじ

ノーマンズ・ホテル事件から生還した霧切響子と五月雨結を待ち受けていたのは新たなる“黒の挑戦”、難攻不落の「密室十二宮」! 

絶体絶命の霧切の前に現れた最後のトリプルゼロクラス探偵・御鏡霊は敵か、味方か!? 

原作ゲーム『ダンガンロンパ』のシナリオライター・小高和剛からの直々の指名を受け、「物理の北山」こと本格ミステリーの旗手・北山猛邦が描く超高校級の霧切響子の過去―。これぞ“本格×ダンガンロンパ”。

ノーマンズホテルでの事件を解決し、日常に戻った五月雨…と思いきや、霧切の姿が消えてしまった。何か霧切の情報がないかと探偵図書館に通い詰める中で、「犯罪被害者救済委員会」側の名探偵龍造寺月下と出会う。

命からがら委員会の追跡から逃げてきた霧切と合流し、龍造寺から直接受け取った「黒の挑戦」を開封すると、なんと12個の密室事件が入っていた。

五月雨と霧切二人でのすべての事件解決は不可能だと判断し、「000」クラスで性別、年齢などあらゆることが正体不明の名探偵「御鏡霊」に助力を求めることにする。

しかし、各界からその才能を狙われている御鏡を追う殺し屋もいるようで……。

十神を主人公にしたスピンオフ小説、ダンガンロンパ十神の紹介はこちら⇩

キャラクター紹介

ここから先はネタバレを含みます。

また、本作では今後活躍することになる探偵が多く登場するが、彼らに関してはのちの記事で紹介する。

霧切響子

中学一年生としての登場で、探偵として実績を積みDSCナンバーを上げることで「探偵として認められる」ことを目標に事件解決に取り組んでいる。

DSCナンバーは「917」、専門は不可能犯罪の殺人。

Amazonからの引用 1巻表紙

五月雨結

中高一貫の女子高に通う高校1年生の女子高生探偵。赤い眼鏡をかけてアクティブな雰囲気を持つ。

妹を誘拐事件で失った過去を持ち、救いを求める人を救うために探偵となった。

DSCナンバーは「887」、専門は誘拐事件。

画像はAmazonからの引用 2巻表紙

御鏡霊(リコルヌ)

龍造寺から派遣された、事件に関する情報を運搬するための小間使い。……と思いきや、その正体は「000」で正体不明の名探偵御鏡霊だった。

幼い少年の見た目で、本人の口からは「おそらく12歳」ということらしい。7歳の頃に探偵図書館へ登録し、9歳には「000」となっていた。

常に不思議に身を浸していないと、灰になって死んでしまう」というほど、謎や不思議を渇望している。

龍造寺月下

「000」の名探偵で、二つ名は「安楽椅子伯爵」。事務所の椅子から動かずに、一日100から200件の事件を解決するため、その二つ名がついた。

パラレルシンキングとマルチタスクの天才であり、彼の行動には何重にも意味がかけられている。

名探偵ながら、犯罪被害者に救済を与える「犯罪被害者救済委員会」に所属していて、事件トリックのコンサルタントを行う。今回五月雨に与えられた12個の事件も、龍造寺が監修している。

ダンガンロンパ霧切3 レビュー

ドキッ!殺し屋だらけの御鏡霊大捜索!

リコルヌが御鏡霊であることを確認するために龍造寺が放った殺し屋達から逃げるため、五月雨たち3人はショッピングモール内で必死の鬼ごっこを行う。

普通の女子高生である五月雨に対して、探偵として頭一つ二つ抜けている霧切とリコルヌは、殺し屋の能力を上回る曲芸を披露する。殺し屋の思考を先読みし相手の裏を突いたり、身体能力も一般人を凌駕した姿を見せる。た、探偵ってすげ~…!

また、殺し屋の中には「元超高校級のロッククライマー」もいて、ああダンガンロンパの世界観だったなと再確認もさせてくれる。

重厚で説得力のある物理トリック

本作のメイン事件は12個の密室の内の一つ、武田幽霊屋敷における1億6100万円のコストの事件。ちなみに、シリウス天文台は1億2000万、ノーマンズホテルは15億である。

  • 武田幽霊屋敷 3000万
  • どうたぬき 3000万
  • 密室 1億
  • ゴムバンド 100万

五月雨と霧切が現場に到着すると、入り口をゴムバンドで封鎖された密室の中で、二つの甲冑に見下ろされ、背後から日本刀で刺し貫かれた死体が見つかった。容疑者達は一緒に行動していたため、犯行の余裕はなさそうだが……。

黒の挑戦の裏をかき、罠に嵌めることで犯人を捕らえる手腕は見事。特に今回は12個(御鏡が半分解くので残り6個)の事件を制限時間以内に解決しないといけないため、多少論理に穴があっても力技で押し通すのは他の推理小説では見られない展開だった。

トリックに関しても「物理の北山」を感じる、物理現象を昇華させたものとなっている。

霧切の可愛さが限界突破ver3

一巻からその兆候は見えていたが、本作でも引き続き可愛さが限界突破してしまった。霧切の血を受け継ぎ、父親と祖父の板挟みによって大人らしく振舞う中に垣間見える、年相応の可愛らしさのギャップにやられた人で山が出来ている。

以下は作中の描写から引用。

霧切の頭をなでなですると、彼女は納得していない顔つきで、ぶるぶると頭を振った。

龍造寺の下から帰った五月雨が霧切と再会したシーン。犯罪被害者救済委員会に追われ、自身の家にも帰れなくなった霧切が、唯一頼れる五月雨の寮に身を寄せてるのがまずポイントが高い。

さらに、頭を撫でられて手で払いのけたり、言葉で「やめて」というのではなく、頭を振ることを選択しているのが、年相応感があってとても可愛い。

「夏になったら、一緒に海に行こうよ」
霧切は驚いたような顔をして、それから俯きがちに肯いた。

リコルヌとの待ち合わせに電車で向かう最中、探偵活動とは関係ないプライベートな約束を交わすまでになったことに涙が滲む。

霧切×海というミスマッチだけどロマンのある光景が目の前に広がる。中1霧切の水着を想像するだけで希望が前に進んで行く。

霧切はさっきからわたしの傍を離れない。

黒の挑戦を開封し武田幽霊屋敷へ赴いたシーン。

真夜中に幽霊屋敷に行くことにしたため、怖がっている霧切からしか摂取できない栄養は確かに存在する。

「おばけなんか出ないから大丈夫だよ」「寒いから傍にいるだけ」なんて会話もあり、キュン死。

2巻のレビューでも霧切可愛いポイントをまとめているので、ぜひそちらも参考にしてほしい。

最後に

龍造寺との接触により対「犯罪被害者救済委員会」の物語が動き始める第3巻。すべての「000」探偵が登場したことで、物語が加速度的に進行していく。

普段はダンガンロンパシリーズの解説や、Steamのインディーゲーム紹介を行っています。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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