「ダンガンロンパ霧切7」レビュー

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DanganRonpa
  • 著者:北山猛邦
  • 絵:小松崎類
  • 発行年:2020年
  • 発行元:星海社FICTIONS

ダンガンロンパ霧切は「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」のスピンオフ小説である。ゲームでは探偵兼ヒロインとして活躍した霧切響子の中学生時代を深堀りする内容になっている。

ポコたく
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ゲーム本編以上に複雑で猟奇的な事件、魅力的な黒の挑戦、ロマンあふれる探偵図書館。

ダンガンロンパが好きなら絶対に楽しめる内容になっています!

ここではその第7巻である「ダンガンロンパ霧切7」に関するあらすじ解説、キャラクター紹介、レビューを行う。

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あらすじ

シリーズ10周年に贈る『ダンガンロンパ霧切』最終巻!

宿敵「犯罪被害者救済委員会」最強の刺客、新仙帝が仕掛けた最後の事件。
試されるのは五月雨結(お姉さま)との絆ーー!?
霧切一族の血脈(シュクメイ)と五月雨の後悔(トラウマ)が交わるとき、探偵の宿命が少女達を襲う!

原作ゲーム『ダンガンロンパ』のシナリオライター・小高和剛からの直々の指名を受け、「物理の北山」こと本格ミステリーの旗手・北山猛邦が描く超高校級の探偵・霧切響子の過去ー。
“本格×ダンガンロンパ”これにて大団円!

ジョニィとの狙撃戦の景品として渡された犯罪被害者救済委員会の名刺を元に連絡すると、黒の挑戦の仲介役と電話がつながった。そこで、五月雨の妹を誘拐し殺害した犯人の情報と引き換えに黒の挑戦が打診される

しばらくして、霧切に黒い封筒が送られる。五月雨と霧切が出会った「シリウス天文台」を舞台として、最後の黒の挑戦の幕が上がった。

詳しくは1巻で⇩

中央にそびえ立つ氷の柱と各人をつなぐ鎖によって行動を制限された中、密室殺人が発生する。部屋のロックと鎖によって行動可能範囲が少ない中、どうやって被害者を刺し殺すのか。霧切が聴いた微かなモーター音にはどんな意味があるのか……。

事件のクオリティはもちろん、それ以上に物語の構成が美しいダンガンロンパ霧切最終巻となっている。

十神を主人公にしたスピンオフ小説、ダンガンロンパ十神の紹介はこちら⇩

キャラクター紹介

ここから先はネタバレを含みます。

霧切響子

中学一年生としての登場で、探偵として実績を積みDSCナンバーを上げることで「探偵として認められる」ことを目標に事件解決に取り組んでいる。

原作へつながるような仕掛けが幾重にも施されていて、希望ヶ峰学園での日常を垣間見ることもできる。

DSCナンバーは「912」

Amazonからの引用 1巻表紙

五月雨結

中高一貫の女子高に通う高校1年生の女子高生探偵。赤い眼鏡をかけてアクティブな雰囲気を持つ。妹を誘拐事件で失った過去を持ち、救いを求める人を救うために探偵となった。

妹を誘拐した犯人を教える代わりに、黒の挑戦の犯人役として戦いに望まないかと打診される。果たしてその甘言に乗ってしまったのか。

DSCナンバーは「885」

画像はAmazonからの引用 2巻表紙

ダンガンロンパ霧切7 レビュー

狛枝凪斗もびっくりのダイナミック自殺

本作でまずポイントとしてあげたいのが、「000」の探偵神仙帝との対話シーンダイナミック自殺である。黒の挑戦の打診を受けた五月雨が、委員会に先回りしようとビルの屋上で周囲の様子を探ろうとしたとき、音もなく神仙が現れた。

神仙は「運命に虐げられたすべての人を救いたい」という願いの器として選ばれた霧切に対して、すべてを与えることで世界を変える力を持つ探偵へ育てようとしていた。論理に徹しきり感情を切り捨てることで、究極の探偵を作り上げるという計画である。

そこで、神仙は五月雨が犯人となる黒の挑戦を作り上げた。

ここで五月雨の選択肢は3つ。犯人役として事件に参加・計画の拒否・黒幕である神仙の抹殺である。しかし、この考えも看破したのか神仙は自殺した。

自らが取り出したナイフをこめかみに当て、少しずつ押し込む。穏やかな表情がそのまま凍り付き命を落とした。

今までさんざん「000」の探偵との戦いを描いていたのに、最も強大な黒幕が異常な自殺をするという衝撃度が高いシーンである。

「五月雨の物語の最終巻」かつ「ダンガンロンパのスピンオフ」

果たして五月雨は黒の挑戦の犯人役なのか、霧切が手を火傷した理由とは……などなど、「五月雨の物語の最終巻」としても「ダンガンロンパのスピンオフ」としてもクオリティの高い物語が展開される。

まずはなんと言っても、事件内容が今までの総復習のようになっている点が推理小説の最終巻として構成が美しい。ダンガンロンパ6章で江ノ島の正体が判明したときや、V36章で1章事件の裁判しなおしをした時くらいの美しさ。

事件現場は1巻で五月雨と霧切が出会ったシリウス天文台であり、トリックもここまでで出てきたものの変形が使用されている。

ダンガンロンパのスピンオフとしての完成度も高い。霧切が手袋をし始めるようになった理由や、火傷に関しての深堀がされていて、霧切好きな人なら今巻だけでも十分楽しめる内容となっている。(やっぱり1巻から読んで五月雨と仲良くなる過程も楽しんでほしいけど)

特に最後5ページくらいがめちゃくちゃ泣けて楽しめる。

霧切の可愛さが限界突破ver7

ついに最終巻となった本作でも引き続き可愛さが限界突破している。霧切の血を受け継ぎ、父親と祖父の板挟みによって大人らしく振舞う中に垣間見える、年相応の可愛らしさのギャップにやられた人で山が出来ている。祝エベレスト越え。

以下は作中の描写から引用。

棚に並んだ色とりどりのリボンを指し示す。霧切はそれらを見て、かたくなに細めていた目元をやわらげた。
(中略)
「結お姉さまが選んでくれたものにする」

仲良し姉妹の週末デートといった雰囲気でとても良い。ナチュラルに「結お姉さま」が出てくるのもポイントが高い。

ベッドに腰かけたまま、突然わたしに抱き着いてきた。ぬいぐるみのように軽い彼女の身体を受け止める。

シリウス天文台での事件の最中、五月雨の部屋で事件に関する相談をしている中でのシーン。

五月雨の方から抱き着いてなすがままにされているという描写は今まで何度かあったが、霧切の方から抱き着くという描写は初!もうとんでもなく最高。

マイナス10度で冷え切った身体の感触と、軽い重みが伝わってくる名文。

2巻のレビューから霧切可愛いポイントをまとめているので、ぜひそちらも参考にしてほしい。

最後に

表紙が6巻と続きものになっていて、とても良いのでぜひ並べて見てほしい。

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普段はダンガンロンパシリーズの解説や、Steamのインディーゲーム紹介を行っています。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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