ダンガンロンパシリーズの象徴とも言えるおしおき。極限状態で殺し合いが起こる作品は様々な媒体で存在している(バトル・ロワイヤルや神様の言うとおりなど)が、犯人に対して皮肉交じりのおしおきが用意されるのは本シリーズ独特な点である。
おしおきの存在によって、本作は凄惨な殺し合いから知的ゲームへと様相を変えている。
この記事ではおしおきのみに焦点を当てて、犯人・事件に関する説明は薄いが、他に各事件の詳細な解説も書いているため、そちらを参考にしてもらえると事件全体の復習が出来ると思う。
かくいう僕も、始めて「千本ノック」を見たときにとんでもなく衝撃を受け、作品の虜になったのを覚えています。
また、配信規約の関係上2およびV3の2章以降ではスクリーンショットを使えないため、映像が見たい方は自身の持つソフトから確認してほしい。クリア後データならEXTRAのムービーからおしおきムービーを確認できる。
ネタバレを多く含んでいるため、閲覧の際は注意してほしい。
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
シリーズ1作目だが、豪快でキャラクターの尊厳破壊の激しいおしおきばかり。そのため、シリーズ全体で見ても人気の高いおしおきが多い。
本編で披露されたおしおき以外にも各キャラにおしおきが用意されていて、設定資料集にまとまっている。
レジェンド級の二次創作である「俺新訳」では本編で没になったおしおきが小説の体裁で描かれているため、そちらも確認してほしい。
プロローグ「宇宙旅行」
ゲーム起動時に流れるおしおきムービー。霧切の父で学園長である「霧切仁」が処刑される。
舞台は教室。モノクマの目の前で、目隠しされた霧切仁が小さなロケットに押し込まれる。ロケットは天井を破ると、どんどん加速して宇宙空間まで飛んでいく。加速を失ったロケットは、今度は真っ逆さまに大気圏で燃えながら地球に向けて落る。
ロケットはモノクマの目の前に落ち、扉が開くと中から出てきたのは白骨化した学園長だった。
1章「千本ノック」
ヒロイン枠か!?と目されていた舞園を殺した桑田の受けるおしおき。個人的には一番好き。
学級裁判場で鎖につながれた桑田は、野球場を模したおしおき場へ連れてこられる。青い顔をした桑田の目の前に出てきたのは、マシンガンのようなピッチングマシーン。軟球が四方八方から次々に発射され、体を打ち付ける。
ゲーム制作の初期から作成された映像らしく、ポップな感じというより処刑感が強い。見てて痛みが分かりやすいのも嫌なポイント。
おしおきには軟球が使われているという裏設定もあり、これは硬球だとすぐに死んでしまうためだそう。制作陣、恐ろしい子!
2章「猛多亜最苦婁弟酢華恵慈」
女装男子(男の娘)である不二咲を殺した大和田のおしおき。初見のインパクトが強すぎる。
バイクに乗せられた大和田は、ハムスターの走るかごのようなケージの中に入れられる。バイクはどんどん加速していき、大和田の身体は遠心分離する。
装置から出てくるのは大和田の身体が分離してできたバターとそのケース。脂肪分がバターになり、それ以外がケースになった。モノクマがそれをパンケーキと共に食す。
初見時、アニメで見ていたが純粋に気分が悪くなった。バイクやバターのパッケージにこだわりが詰まっていて、詳しく見てみると面白い。
元ネタは「ちびくろサンボ」である。
3章「ベルサイユ産 火あぶり 魔女狩り仕立て」
石丸を殺した山田を殺したセレス(本名:安広多恵子)のおしおき。BGMや雰囲気が良い。
中世の魔女狩りをモチーフにしたセットで、藁の上に捕らえられたセレス。マスクを被ったモノクマが観衆の前で藁に火をつける。火の手はどんどん強くなり、セレスの顔には汗が浮かぶ。
このまま火あぶりにされて終わるのかと思いきや、消火に来た消防車がセレスを轢いてしまう。
なんと、僕の開催した無印おしおきアンケート堂々の一位!雰囲気といい、尊厳破壊度といい最高の仕上がり。
4章「ショベルの達人」
大神が自殺したため、おしおきの対象がいないので生徒ではない「アルターエゴ」がおしおきされる。
工事現場でショベルカーに乗った親方モノクマが、アルターエゴの入ったノートパソコンを何度も叩き潰すことで、モノクマ風の丸いオブジェに変えていく。
5章「補習」
身元不明の女の遺体が見つかり、苗木と霧切に疑いの目が向く。このおしおきでは苗木Verと霧切Verがあり、ほとんど同じおしおきになっている。
教室のようなセットの中、後方へ進むベルトコンベアの上で教室の机に向かって、プレス機に潰されるのを待つというだけの画的には地味なおしおき。モノクマは生徒の目の前で教壇に立ち、生命の始まりに関する授業をしている。
霧切Verではプレス機に押しつぶされ、生き残った生徒たちは子供を作って学園の中で過ごす。
苗木Verではウィルスとしてシステムに侵入していたアルターエゴがプレス機の動作を止め、苗木は地下のゴミ捨て場に落ちていく。
プレス機の揺れや表情の変化から死までのカウントダウンが如実に表されていて、緊張感のあるおしおき。プレイヤー側も呼吸を止めてしまう。
6章「超高校級の絶望的おしおき」
コロシアイ学園生活の黒幕である江ノ島盾子が最後に受ける全部載せのおしおき。
千本ノックから始まり、猛多亜最苦婁弟酢華恵慈、ベルサイユ産 火あぶり 魔女狩り仕立て、ショベルの達人、宇宙旅行を笑顔で受けきり最後に補習。
終始笑顔だった江ノ島だが、最後のプレス機が降ってくる直前はすべてに飽きたように真顔に戻る。
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