ここからは本書『ネタバレあり 双紋島の殺人』で発生した殺人事件の真犯人が誰かという謎を解くためのヒントをまとめています。
249ページまで読んでからの閲覧を推奨します。
謎解きのコツ
提示された7つのネタバレ
- 島での最初の犠牲者は名探偵
- ミステリー作家は犯人ではない
- 登場人物の一人は偽名
- 名探偵は素性を偽っていない
- 島では四人が殺される
- ある章は過去
- 共犯者がいる
考える上でのコツ
まずはヒントに入る前に、推理をしていく上で重要になるポイントについて抑えておきましょう。
解くべき謎を見定める
まずは何を解くべきかを整理しましょう。
- 島で死んだ4人とは誰のことを指しているのか?
- 過去の章はどれ?
- 名探偵って誰?
- 共犯者は誰?
- 途中で出てきた謎の人物「尾島」って誰?
- この物語の筆者って誰?
- 作中で登場している「私」って誰?
- そもそもなんで筆者は作品のネタバレを記載できるの?
などなど、解くべき謎を見定めていきましょう。
他にも真相を暴くための謎は考えられます。
推理を始める前に謎を列挙しておくと考えやすいと思います。
時系列をまとめる
本作は基本的に時系列通りに物語が進行しているものの、ある章が過去であるため素直に読んで行くと騙されてしまいます。
過去っぽい章を見つけたら、そこを軸に時系列を整理してみましょう。
謎解きのヒント
まず、大前提として「ネタバレは絶対に正しい」という認識で物語を読んで行く必要があります。
普通に読んでいると作中で矛盾や違和感が生じると思いますが、その際はネタバレの方が正しく、作中の描写は嘘が混じっていると考えましょう。
まずはネタバレ6「ある章は過去」から考えよう!
全部で20個ある章の内、1つだけ過去の章が混じっています。
まずはそれが何かを考えましょう。
丁寧に読むとどこかで明確な矛盾が生じます。
過去の章はどこかの答え
17章三雲視点で山田一郎を追いかけた結果、山田が突き落とされる場面を目撃するシーン。
p.228 1行目に「三雲は森の方へーー西へ駆けた。」という記載があるが、現在の双紋島で西側の小屋から出て西側に進んでも吊り橋には出ない。
つまり、三島は東の小屋にいることが分かり、17章が過去の章である。
また、他の章は現在であることも分かる。
双紋島で最初に死んだのは…?
過去の章が明らかになったことで、島で最初に犠牲になった人物が明らかになります。
ネタバレ1「島での最初の犠牲者は名探偵」なので、その人物は「名探偵」であると考えられます。
最初の犠牲者は…?
17章において、「山田一郎」が崖から突き落とされて殺害されている。
つまり、名探偵は山田一郎。
あれ、山田一郎さんって現在にもいましたよね?
偽名なのは誰?
さて、ここまでの情報を基に偽名の人物を考えましょう。
ネタバレ4「名探偵は素性を偽っていない」によって、名探偵は偽名でないことが分かります。
p.192「今回、”双紋島”に滞在しているのは、小屋の管理者の栗田省三氏を含めて9人」という記述を基に、作中で登場する人物を数えてみると「私」を含めて11人います。
本物の人物は死亡していて、偽名を利用して成り代わっています。
過去の章以外は時系列順に物語が進行していて、1・2章で全登場人物が登場しているため、作中で後から成り代わることはできません。
つまり、偽名の人物は過去の章で死亡した人物に成り代わっています。
偽名なのは…
偽名を利用しているのは現在の「山田一郎」。
尾島が偽名を利用して山田と名乗っている。
過去の山田が偽名である可能性は、ネタバレ4「名探偵は素性を偽っていない」ため否定される。
共犯者は誰?
偽名を利用しているのはなぜでしょうか?
そう、自分の素性がバレないようにするためです。
では、嵐の孤島でどうして自分の素性がバレてはいけないのでしょうか?
動機は作中では明かされていませんが、推理なら出来ます。
共犯者は…
偽名を利用している尾島と考えるのが妥当。
島で死んだ4人は誰?
ここで死体の数について考えてみましょう。
書かれた通りに素直に読むと、以下の死体が出てきます。
- 東堂院日陰
- 鈴木梨華
- 山田一郎
ネタバレ5「島では四人が殺される」に対して、発見された死体が足りません。
一体どういう事でしょうか?
死体の数が足りないよ?
ここまで読んだ方はお気づきの通り、過去の山田一郎と現在の山田一郎は別人です。
そのため、17章で殺害された山田一郎と18章で発見された山田一郎の死体は別人のものです。
つまり、4人の死体は以下の通りとなります。
- 過去の山田一郎
- 東堂院日陰
- 鈴木梨華
- 現在の山田一郎(=尾島隆盛)
真犯人は誰だ!?
さて、ここまでを基にもう一度本文を振り返ってみましょう。
特に共犯者の存在を意識して、「9章:東堂院日陰の死体発見」のシーンを見返してみましょう。
何か違和感に気が付くでしょうか?
あの人の言動って…
9章p.149「東堂院の野郎じゃねえか…」や9章p.153「見ろよ、これ。さっきとっさに撮影した」という台詞はすべて山田一郎(=尾島)から出ています。
尾島は共犯者であり、真犯人に協力していると考えると誘導に見えてきませんか?
実際、死体が東堂院だと判断できるのは、死体の着ているシャツが東堂院のモノだからという理由しかありません。
また、山田以外誰も猿渡がその場にいた姿を見ていません。
本当にサメに食べられた死体は東堂院なのでしょうか?
猿渡・東堂院どちらかが死んだ証拠は残っているでしょうか?
ここまでで、事件の輪郭についてはなんとなくわかってきたかと思います。
しかし、このままでは証拠もなくただの妄想でしかありません。
ぜひ、もう一度本編で気になった点を見直してみて、推理の土台を固めてから真相解明に入ってください。
さらに、本作は最大の謎が残されています。
それは「なぜ筆者の梟雲三馬はネタバレを行う事が出来たのか」という点です。
犯人が誰かわかっていないとネタバレを行うことはできません。
さらに、ここまで見てきたようにネタバレありきでないと犯人の推理を行うことはできません。
本編前に『殺人犯は判明していない』と記載しているにも関わらず、ネタバレを出来た理由についても想像を膨らませておくと、真相解明パートをより楽しめると思います。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました。
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